専門教育(学科共通)

地質図学演習

地形図,地質図の基礎を学び,地質図を描く様々な方法を修得する.

地球資源環境学科の「学習・教育到達目標」の(A),すなわち野外地質調査の方法の修得と調査結果を総合的に解析し,表現する能力を身につけることです.

室内で地質図を描いたり,読んだりするために必要な以下の地質図学の演習を行います。

  1. 地形断面と地質図の基礎
  2. 水系図の描き方
  3. 地層境界線の書き方
  4. 進級論文発表会への参加
  5. 試験,断層の描き方
  6. 不整合を含む地質図
  7. 複雑な地質図の描き方1
  8. 複雑な地質図の描き方2
  9. 褶曲構造の描き方
  10. バスク図法
  11. 地質断面図の描き方
  12. 断層の落差と層厚の求め方
  13. 地質境界線から走向・傾斜の求め方
  14. 複雑な地質図の読み方
  15. レポート作成
地球の物理・演習

地球の諸現象の背景には物理法則が作用していることを,簡単な実験や演習を通じて理解させる。 堆積物の級化や安息角,岩石密度,地下深部の静岩圧,地震波の伝播,地震や地球内部のエネルギーなどが物理法則に支配されていることを学習し, 地球で起こっている諸現象の普遍性について修得する。

地球科学を学ぶ上での基礎となる物理法則を学習する。到達目標は:

  1. Introduction
  2. 物理量 ― 質量・長さ・時間・電流
  3. 物理量 ― 岩石密度の測定
  4. 物理量 ― 有効数字と誤差
  5. 重力と浮力と粘性力 ― ガラスビーズ沈降実験
  6. 重力と浮力と粘性力 ― 堆積物の級化
  7. 速度と加速度と力
  8. 摩擦力 ― 砂山の安息角実験
  9. 摩擦力 ― 実験まとめ
  10. 圧力 ― 水深と水圧の実験
  11. 波 ― 地震と波動のコンピュータ実習
  12. 波 ― 震源を求めるコンピュータ実習
  13. 波 ― 屈折の実験,入射角,屈折角
  14. エネルギー ― 地震のマグニチュード対数グラフ作成
  15. エネルギー ― 地球内部のエネルギー
地球科学のための科学英語

This course aims to give an introduction to the requirements of scientific English using geological examples, to aid Japanese students in preparation of English manuscripts, abstracts, and presentations (oral and poster displays), or for English abstracts and papers written in Japanese.

Improve written expression with scientific application. This corresponds to the B-1(basic knowledges on petrology, mineralogy, economic geology, and tectonics) and F-2 (communication skill) in the GEO-E2014C JABEE Program.

Contents of lectures.

  1. Introduction and scope. Style in scientific writing.
  2. Active and passive voice; tense.
  3. Words and articles.
  4. Phrases and clauses: building and linking sentences.
  5. Structure of paragraphs
  6. Acronyms, abbreviations and punctuation.
  7. Redundancies and jargon
  8. Structure of scientific papers (IMRAD), titles of papers.
  9. Abstracts I
  10. Abstracts II
  11. Figure and Table captions I
  12. Figure and Table captions I
  13. Pre-wrting, writing and post-writing
  14. Effective oral presentations
  15. Map exercise.
堆積岩地球化学概論

The aim of this course is to give a basic introduction to the factors controlling the geochemistry of clastic sediments (sandstones and mudrocks), the methods that are commonly used, and the geological application of such studies.

Acquisition of fundamental principles of geochemical variations of sediments. This corresponds to the B-1(basic knowledges on petrology, mineralogy, economic geology, and tectonics) and F-2 (communication skill) in the GEO-E2014C JABEE Program.

Aspects covered include review of the modal mineral compositions of sandstones as related to depositional environment; influence of these modal compositions on the chemistry of such suites; relationship of chemistry to tectonic setting and provenance; effects of sorting; and assessment of source area weathering. These features are illustrated using major element, trace element and rare-earth element data for well-known sedimentary suites. The application of these approaches is examined using a number of recent case studies, mainly from Japan and New Zealand.

Contents of lectures.

  1. Introduction and scope.
  2. Sand production and components of sandstones.
  3. Sand components, QFL, heavy minerals.
  4. Anomalous environments and historical studies.
  5. Sorting in turbidite suites and its influence on bulk chemistry.
  6. Simple chemical methods of determining tectonic setting and provenance (major element abundances, alkali ratios) Basicity Index and SAM diagrams.
  7. Basicity Index and SAM diagrams.
  8. BI, effect of mixing from differing sources
  9. Weathering indexes and their interpretation
  10. Trace element techniques I
  11. Trace element techniques II
  12. Th/U; introduction to the REE
  13. Rare Earth Elements (REE) in sediments and their interpretation I
  14. Rare Earth Elements (REE) II
  15. Assignment
技術者倫理

科学技術の進歩は人類に豊かさと便利さをもたらしてきた。技術は人間の行為の領域を拡大し,地球上での活動範囲を著しく拡大したといえる。 そこで技術が社会や環境におよぼす影響とその範囲についての理解はこれまで以上に重要であり不可欠となってきた。 技術を実践する技術者には新しい倫理が必要である。また,技術を行使する際の意志決定には,様々な価値観が存在することも認識する必要が有る。 このような観点から本授業では技術者倫理と言った新しい知の領域について理解することを目的に論述する。

技術者倫理についての学習教育目標を理解し、到達していること。(学習教育到達目標、E, G, H, I)

  1. モラルと倫理、技術者と倫理
  2. 技術と文明、産業革命と地質学の貢献、自然科学と技術
  3. 技術者としていかに行動すべきか、行為の拡大と新しい倫理の必要性
  4. 技術者と多様な価値観、技術者と法的責任、事例紹介
  5. 技術者の責任と権利、技術とリスク、事例紹介
  6. 環境と技術者、環境倫理との整合性、持続ある発展とは、事例紹介
  7. 国際社会における技術者の倫理
  8. 危機管理、災害と技術者の役目
地質学と社会・演習

地質学・地球科学に関する広い知識と考え方を総合して,地質学・地球科学に対する社会からの要請が何であるかを理解するとともに, 社会の諸要求を解決していくことが必要である.このような問題解決のための企画・立案・デザインの能力を養うとともに,演習として, 課題に関する調査・研究,作業報告書の作成,そしてプレゼンテーションという一連の過程を修得することを目指す.

これまでに学んだことを基礎にして社会の諸要求を解決していくための“デサイン能力”をある程度養うことを目標とします. したがって,地球資源環境学科の「学習・教育到達目標」(D)(地域社会に貢献するための基礎的能力)および(E) (地質学・地球科学に関する広い知識と考え方を総合して,社会の諸要求を解決していくための企画・立案能力)の 達成に不可欠な科目です.

  1. 金属資源関係
    (赤坂)
  2. ジオパークを通じた地域振興 等(講義) ジオサイトパンフレットの作成(実習)
    (酒井)
  3. ジオサイトパンフレットの作成のつづきとその中間チェック
    (酒井)
  4. 作成したパンフレットの公表&講評会
    (酒井)
  5. 現場における地質学の実践
    (大平)
  6. 進論で作成した地質図に基づいて、斜面災害ハザードマップの作成、対策工事の設計・発表(1)
    (汪)
  7. 進論で作成した地質図に基づいて、斜面災害ハザードマップの作成、対策工事の設計・発表(2)
    (汪)
  8. 進論で作成した地質図に基づいて、斜面災害ハザードマップの作成、対策工事の設計・発表(3)
    (汪)
地球科学野外実習Ⅰ

野外での地層・岩石・地形・地質構造などの観察を通じて地質現象のダイナミクスを体感し地球科学諸分野への理解を深めること.また資源掘削や 土木工事現場を見学し地球科学諸分野と産業・社会との関わりを理解することを目的とします.

(1)化石や岩石を含む多様な地質試料の産状と成因を理解できる.
(2)トピック的な地質現象とその地球科学的意義を理解できる.
(3)地球科学と産業・社会との関わりを現場見学や実体験を通して理解する.
(4)これらの内容をレポートにまとめることができる.

野外観察や現場見学を主体とし主に休日を利用して終日行います.年6回(場合によっては7回)実施します.松江を起点として日帰り圏内で観察される 地球科学上重要な地点やトピック的な現場をテーマとして設定し,現地にて授業を行います.近年の対象は以下のような項目です.

  1. 三郡変成岩と変成鉱物(藍閃石片岩,ひすい輝石岩など)
  2. 鉱山・坑道見学(地質との関わり・掘削・安全・環境対策)
  3. 土木構造物の施工と地形・地質条件(ダムサイト・施工技術)
  4. 横田-大山火山周辺の火山噴出物(火山地形の観察を含む)
  5. 鰐淵鉱山周辺の地質(黒鉱鉱床と石油)
  6. 中期中新世の海成堆積物(堆積構造と化石の産状)
  7. 三瓶山の火山砕屑物・溶岩ドーム・埋没林
  8. たたら製鉄の実際とモリブデン鉱床胚胎花崗岩
  9. コールドロンの地質(火山砕屑物・構造・基盤岩)
地球科学野外実習Ⅰの写真
地球科学野外実習Ⅱ

地質学研究の基礎となる露頭観察-室内研究-地質図の作成のプロセスを習得し,結果を発表,レポートを提出する実際を習得することを目的とします。
この授業は地球資源環境学科の学習・教育到達目標のA-1, A-2, E, F-1, G-2に相当します.

数人のグループで地質調査を行い,データのとりまとめ,地質図,地質断面図の作成ができるようになること.調査結果のプレゼンテーション,論理的な報告書の作成 といったコミュニケーション能力を向上させること.(学習教育到達目標、B、F、G)

地質調査の実際を習得するため松江市を起点としてほぼ半日行程の可能な地域を選定して,1週間前後の野外地質調査を行ってもらいます。 帰学後は野外調査のまとめを行い地質図の作成を行います。

  1. 野外地質調査地域の選定
  2. 調査前の地質調査の準備と予備文献調査など
  3. グループ編成と調査計画の立案
  4. 調査のための地形図(1:5,000)の準備
  5. 地質調査の開始,代表的なルートによる地層の観察,岩石鑑定などの訓練を含む
  6. 調査と室内でのまとめ
  7. 岩石薄片の作成による岩石の同定,観察記載など
  8. 地質図,地質断面図の検討
  9. 露頭写真の整理,レポートの作成
  10. 調査結果の発表
地球科学野外実習Ⅲ

普段は観察できない日本列島の地質,地質に関わる諸現象を実地で習得することを目的とします。

(1)観察場所の文献を事前に調べ、概要をまとめることができる。
(2)現場において、岩石・鉱物・化石・地層・地質構造等の地球科学的な内容を記載することができる。
(3)自らの観察結果に基づき、各地点の重要事項を整理し、文章・図・表として取りまとめることができる。
(4)地球科学上有名な各場所の特徴を理解し、説明することができる。

約1週間にわたり全国各地の地質学上の重要な岩石・地層の露頭や鉱産地,自然災害などの発生地点をめぐり,現地での実習を行います。

  1. 全国の重要な地質学,環境地質学,自然災害などの実習地点の選定
  2. 実習地点の決定とコースの選定
  3. 実習地での学習内容の検討と予備調査
  4. 地形図,地質図,水文地質図,災害図などによる実習地の調査
  5. 日程の検討と旅行準備,現地での実習のための講師の依頼
  6. 参加者のグループ編成と実習地の学習内容の検討
  7. 予備実習内容の学習会での発表と資料のとりまとめと資料集の作成
  8. 実習の開始と現地での学習
  9. 実習により学んだ内容のまとめとレポート作成
海外ジオエクスカーション

世界の地質や地球の歴史,地球に関する諸現象,環境問題を実地で習得する。また,国際感覚を身につける。

世界の地質や地球の歴史,地球に関する諸現象,環境問題を実地で習得できること。また、口頭およびレポートとして事前事後の発表が出来ること。 (学習教育到達目標、B, E, F, G, H, I)

海外における実習のため実習地域の地質,自然環境について十分な知識を得てもらいます。また,歴史,国状,文化,言語などについても理解を深めます。 そのため受講生には出発前には十分な資料の調査を行い,学習�����を行います。現地では外国人研究者による実習指導を受けることもあり, この実習における問題点を明確とします。グループ単位で学習内容をまとめた資料を作成します。

  1. 実習地域の位置,地質概要の調査
  2. 実習地域の歴史,文化
  3. 実習の見学(巡検)ルートの設定と内容の吟味
  4. 実習地域の見どころの再検討と資料集の作成
  5. 実習前の学習会での発表
  6. 出発準備(旅券手配,航空券,場合によってはビザの取得)
  7. 入国審査における対応
  8. 現地での諸問題への対応
  9. 巡検コースにそって実習
  10. 現地研究者による講議
  11. 実習内容のまとめ
  12. 帰国後の報告会とまとめ
  13. 実習内容のまとめレポート作成
地球資源環境学外国語文献講読

各分野に関連する専門科目を英語で理解することが目的です。地球資源環境学に関係する英語の学術論文や教科書を読解することによって, 専門分野の理解力・英語表現力を養い,専門英語が読みこなせるようになることを目標とします。

国際的に通用するコミュニケーション能力(英語の理解力)を身につける.研究等の概要を英語で説明できる.論文等の要旨を英語で記述できる.(学習・教育到達目標F-2)

各講座で指定または担当教官が紹介した英語の文献を用います(地球物質システム学,環境地質学,自然災害工学のいずれかの内容で卒業論文・研究に関係したもの)。 発表者は,あらかじめ英語文献を読んでプレゼンテーションの準備をしておき,口頭によって内容を紹介します(講座によっては,レジュメ・OHP・プロジェクタ等を用いて行う)。

卒業論文

地球資源環境学に関する履修のしめくくりとして,各分野において指導教員と協議して卒業研究を行い,その結果を論文としてまとめると共に発表を行います。

地球資源環境学に関する研究を遂行して、口頭論文として発表が出来ること。(学習教育到達目標、B, D, E, F, G, H, I)

卒業論文の具体的学習目標を以下の(1)~(5)とします.

(1)地質学・地球科学とその応用分野も含めた学際的知識の習得と活用ができる.
(2)卒論に関係した研究・作業を計画的に進めることができる(1ヶ月ごとに所定の形式による月間計画書と研究作業報告書を指導教員に提出する).
(3)卒業論文の科学的・論理的記述,研究内容の適切な口頭発表ができる.
(4)卒業論文の研究内容などの概略が英語で説明できる.また,卒業論文に英語の要旨を添付する.
(5)学界の中での自分の研究の位置づけ,あるいは社会との関係を理解している.

地球資源環境学に関して研究テーマを設定して1年間をとおして研究を行います。指導教員と十分に相談して,研究をすすめ,論文の提出と口頭での発表を最後に行います。

  1. テーマの選定,指導教員との協議
  2. 研究テーマの実施について年間計画の作成
  3. 関連する問題や必要な論文の講読と調査
  4. 実験や調査の開始,実施
  5. 調査結果のまとめ,論文化
  6. 論文の提出
  7. 口頭での発表と質議応答

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