専門教育(環境地質学)

地球環境システム学

人間活動の自然へおよぼす影響の理解,土地利用と持続ある開発のための地球科学の果たす役割を学習する。地球環境変遷の理解と地球史の視点に立つ 環境問題の把握と問題解決への施策について考える。

地球環境における人間活動の様々な関わりについて理解すること。地球環境の様々なシステムの理解。(学習・教育到達目標、D, E, H, I)

縄文時代から弥生時代へ平野が発生して人類が米作を開始して以来、平野での安定した生活を始めたことにより、人類は沖積低地を活動の場として選んだ。 これにより現在まで土地利用と自然環境への影響が問題となってきた。このような地球環境問題を様々なシステムとして捕らえ、問題解決に必要な事項を学習する。 授業では具体的な問題を取り上げ、地質技術者として修得すべき課題について考える。

  1. はじめに さまざまな水環境、水環境とはどのようなものか
  2. 地球環境と人間活動の関係
  3. 平野と人間活動 石見神楽の物語る平野の環境問題
  4. 地球環境の変遷をとく
  5. 地球環境における水の意味
  6. 生態系の意味と環境問題
  7. 地球史と生態系の変遷
  8. 地球環境システムの構図、アジアモンスーン
  9. 地下水と土壌汚染
  10. 人類の進化と思考能力、人間活動の発展へ
  11. 地球環境システム学、再考
  12. ミチゲーション(環境緩和)
    付(プレゼンとは何か)
  13. ウオーターフロント(水辺)の価値
  14. 環境を守る水環境 これからの水環境づくり、環境修復
  15. 具体的な環境研究から、システム学を学ぶ
  16. 期末試験
地球史学

地球の歴史を解読するための基本法則とその成立過程,それらをもとに解明された地質年代,地球の大構造について理解を深める。 また,日本列島の形成史と地帯構造区分についても修得する。地質学の歴史的観点と現在の環境が形成された経過を理解する。

地球の形成史と環境変遷について理解していること。(学習・教育到達目標、B, E)

地球誕生以来,46億年の歴史を解読した様々な地質学の基本法則について説明し,あわせて地球環境の変遷について口述する。 日本列島の形成と東アジアでの発達史,地帯構造区分の意義についても解説する。

  1. 地球の誕生
  2. 地殻の形成史と太古代と原生代の比較
  3. 顕生代と生物の進化
  4. 古生代の環境と生物の多様化,バージェス頁岩をめぐって
  5. ゴンドワナ大陸,デボン紀の湖から石炭紀の大森林へ
  6. 古生代/中生代境界と大量絶滅
  7. ジュラ紀の大西洋の発生とグローバル海洋無酸素事変
  8. 加速するゴンドワナ大陸の分裂,中生代/新生代境界と隕石の衝突
  9. 遠洋性堆積物,地球史のシームレスな記録と解読
  10. 地球の律動性とイベント記録
  11. 日本列島の起源
  12. 東アジアにおける島弧の発達史
  13. 日本列島の地帯構造区分とその意義
  14. 日本海の拡大と島弧の成熟
  15. 期末試験
地層学

この授業では以下のことを修得することを目標とします.また,この授業はGEO-E2014CのB2(地史・古生物学・地層学・堆積学・環境地質学等に関する 専門知識を修得し,それらを活用できる能力)に相当します.

(1) この授業の前半:堆積物の種類とその区分法とその意義,堆積岩の内部構造とその成因についての基礎的な事柄を理解する.

(2) この授業の後半:地層の区分法の基礎的な事柄を修得する.

砕砕屑性堆積岩,炭酸塩岩,珪質堆積岩,蒸発岩,火山砕屑岩の区分法とそれらの岩石の基本的な特徴を修得する.
砕屑性堆積岩に見られる基本的な堆積構造の特徴を理解する.
地層に関する法則,地層の区分,命名法の基本的なルールを理解する.

  1. イントロダクション(授業の内容,修得目標,授業の進め方,成績評価の仕方についての解説)
  2. 砂粒はなぜできる?砕屑性粒子の生成:風化とそのメカニズム
  3. 粒の大きさとは?粒径の定義とその測定法,泥岩の区分とその特徴
  4. 砂,礫とは何?砂岩および礫岩の区分とその特徴
  5. 流れが地層に残した傷跡:ソールマーク,堆積物がたまる時にできる構造(1)
  6. 堆積物がたまるときにできる構造(2)
  7. 堆積物の堆積後にできる地層中の構造
  8. 地層にみられる構造の見学(週末等に集中的に行います)
  9. これまでの復習
  10. 他のタイプの堆積岩(1)炭酸塩岩と珪質岩
  11. 他のタイプの堆積岩(2)蒸発岩と火山砕屑岩
  12. 地層にまつわる諸法則 岩石のタイプに基づく地層の分け方:岩相層序学
  13. 岩相層序学(2) 産出化石に基づく地層の分け方:生(物)層序学
  14. 形成年代に基づく地層の分け方:年代層序学と地質時代
  15. 期末試験
  16. 試験についての解説,地層学と社会との関わりについて
古生物学

この授業の修得目標は以下の2点です.

  1. 古生物学の基礎から応用までの知識によって,化石に関する野外調査や室内実験の結果を解釈できる能力を習得すること.
  2. 生物の進化と地球環境の変遷との関連性について理解し,知識を有すること.

地球資源環境学科の学習・教育到達目標(B)の古生物学に関する専門知識を修得し,それらを活用できる能力を身につけることです.

前半では,化石とは何か,化石の成因などの基礎的な事項の解説に始まり,化石を対象にした研究,特に相対年代や古環境復元の原理などを説明します.
後半では,主として古生物を対象にした進化の具体的な事例,進化論,系統復元の方法と実際,進化過程と地球環境との関連について,解説します.

  1. オリエンテーション(授業の内容,修得目標,授業の進め方,成績評価法などの解説)
  2. 化石および化石の成因
  3. 化石の産状とタフォノミー
  4. 示準化石と生層序
  5. 示相化石と古環境復元
  6. 古生物の生態
  7. 古生物群集とその復元
  8. 古生物学における種と進化
  9. 進化論1
  10. 進化論2
  11. 異時性進化
  12. 古生物の進化過程と地球環境1(中・古生代)
  13. 古生物の進化過程と地球環境2(新生代1)
  14. 古生物の進化過程と地球環境3(新生代2)
  15. 期末試験
堆積学

この授業は地球資源環境学科の学習・教育到達目標のB-2(地史・古生物学,堆積学,地層学,環境地質学に関する専門知識を修得し, それらを活用できる能力)に相当します.

(1)授業の前半では堆積物の運搬,堆積様式,堆積の結果できるベッドフォーム,堆積構造について基本的な事柄を理解することを目的とします.
(2)授業の後半はさまざまな自然環境の特徴と,そこでの堆積物の運搬過程と地層の形成過程,より長いタイムスパンでの地層の形成過程についての 基本的な事柄を理解することを目的とします.

基本的なベッドフォーム,堆積構造の特徴を理解すること.
それぞれの自然環境での堆積物の基本的な運搬様式と形成される地層の基本的な特徴を理解すること.
地層の累重様式とその形成要因を理解すること.

  1. イントロダクション(授業の内容,修得目標,授業の進め方,成績評価の方法などの解説),堆積学で何を扱うか?
  2. 粒子はどのように動き,移動するか?
  3. 粒子の沈降,堆積物の組織とそこから読み取れること
  4. 一方向流れがつくるベッドフォームと堆積構造
  5. 波がつくるベッドフォームと堆積構造
  6. 堆積物の野外見学会(集中的に行います)
  7. ベッドフォームを観察しよう!水槽実験見学
  8. 川の流れがつくる地形とその堆積物
  9. 波浪の影響する海岸の地形とその堆積物
  10. 潮の流れによってできる地形とその堆積物
  11. 重力流とその堆積物運搬と堆積作用,堆積物がつくる地形
  12. シーケンス層序学(1) 動的な地層の見方・地層の累重様式
  13. シーケンス層序学(2) この層序学での地層区分と海水準変動
  14. 地殻変動は地層の形成にどのような影響を与えるか?
  15. 期末試験
  16. 試験についての解説, 堆積学と資源科学,防災・減災との関わり
海洋地質学概論

現在の海洋環境の知識に立脚して過去の地球環境を推定する「海洋地質学」について,体系的に理解すること.さらに,海洋地質学によって得られた 最新の知見に基づき,現在の環境問題について思考する能力を養うこと.
この科目は地球資源環境学科の学習・教育到達目標のB2(地史・古生物学,堆積学,地層学,環境地質学等に関する専門知識を修得し,それらを 活用できる能力)に相当します.

海洋地質学は海洋学と地質学との境界領域であり,双方の知識を体系的に理解することが求められます.

講義の前半では,現在の海洋循環および海底堆積物について解説します. 後半では,掘削によって得られた海底堆積物の分析により過去の地球環境を推定する手法を,実際の活きた事例を紹介しながら解説します.

  1. ガイダンス(講義内容および評価方法の紹介,海洋地質学の概要)
  2. 海洋と地球環境
  3. 海底の地形とその形成過程
  4. 海洋の大循環(1)風成循環
  5. 海洋の大循環(2)熱塩循環
  6. 海洋の大循環(3)モデルオーシャンとしての日本海
  7. 現在の海洋環境とその変動
  8. 海底堆積物の分布(1)概要
  9. 海底堆積物の分布(2)生物源粒子とその分布
  10. 過去の海洋環境を探る:古海洋学の概要
  11. 古海洋学の分析手法とその原理
  12. 氷室期の海洋環境(1)更新世以降
  13. 氷室期の海洋環境(2)中新世以降
  14. 温室期の海洋環境:特に白亜紀について
  15. 海洋地質学の応用
  16. 期末試験
古生物学実習

(1)地層中で最も普通に観察される大型無脊椎動物化石の採取法や研究法を理解し,実際に野外での調査の際にこれらの化石から推定できる 地質現象の意味を理解できる能力を養います.
(2)微化石を用いた統計学的な群集解析を行う方法を学び,地球環境の変遷を解読する能力を養います.

前半は大型無脊椎動物化石の標本を使い,分類の基礎について学び,特に,貝類については野外での産状を観察し,採集を行います. また,それらのクリーニング・型取り作業を行った後,種の同定および基礎的な群集解析を行います. さらに,貝殻の計測を行い,基礎的な統計学的解析方法を学びます.
後半は顕微鏡レベルの微化石(有孔虫,貝形虫,石灰質ナンノプランクトン,珪藻)を抽出する作業を行い, 得られた微化石群集に基づいて古環境復元のための群集解析を行います.

  1. オリエンテーション(授業の内容,目標,進行,成績評価の解説)
  2. 無脊椎動物化石を知る
  3. 野外調査法1:貝類化石および遺骸の産状と採取
  4. 化石のクリーニングと型取り
  5. 化石の同定,記載および保存
  6. 二枚貝の分類
  7. 化石群集の統計解析
  8. 野外調査法2:深海性化石の観察と小型底生生物の採取
  9. 微化石の有効性
  10. 微化石試料の処理
  11. 有孔虫化石の見方
  12. 貝形虫化石の見方
  13. 微化石の群集解析法
  14. 植物プランクトン化石の見方
  15. まとめ
地層学実習I

地層学実習の目的は,数人のグループあるいは一人で地質調査を行うための基礎的な知識,技術を身につけること,堆積物の分析法を修得することを 目的としています..(GEO-E2014CのAおよびB-2に相当).特に,野外でのデータの取り方,室内でのデータ処理法をきちっと身につけることを目標とします.

(1)この授業の前半部分では,野外でのデータの取り方,室内でのデータ処理法をきちっと身につけることを目標とします.

(2)授業の後半では堆積学的視点からの堆積物の観察法,さまざまなタイプの堆積物の分析法の修得,分析によって得られたデータの解析法の修得を目標とします.

(3)プレゼンテーションの基本的なやり方を身につけることを目標とします.

地球資源環境学のうち地層の観察法と記述・解析法についての基礎的知識と技術を修得し,地層に残された記録を読み出す基礎的能力を得ることを目標とします. 地球資源環境学科の学習・教育到達目標の(A)野外地質調査の方法の修得と調査結果を総合的に解析し,表現する能力,および B-2地史・古生物学,堆積学,地層学,環境地質学等に関する専門知識とその応用に相当します.

  1. オリエンテーション(スタッフ全員)
  2. 地質構造の見方と形成史[法田,大学バス]
  3. 粒度表の作成[室内
  4. ルート調査の基礎[御津,大学バス]]
  5. ルート調査のまとめ,ルート柱状図の作成[室内]露頭スケッチの作成[須々海,大学バス]
  6. ルートマップ調査[宇井,大学バス]地質図学(断面図作成)
  7. ルート調査1[千酌,大学バス](2班構成)
  8. ルート調査2[千酌,大学バス](2班構成
  9. 地質図学[室内]
  10. ルート調査のまとめ1 ルート柱状図の作成[室内]
  11. ルート調査のまとめ2 地質図等の作成 [室内]
  12. 露頭柱状図の作成(1)[千酌,大学バス
  13. 露頭柱状図の作成(2)[須々海,大学バス]
  14. ボーリングコア試料のスケッチ[室内]
  15. 国立公園での調査とその手続き[室内]
地層学実習の写真
地層学実習II

地層学実習IIの目的は,さまざまな堆積物の分析法を修得することを目的としています.(GEO-E2014CのAおよびB-2に相当). さらに授業で扱った内容についてのプレゼンテーションを課します.

地球資源環境学のうち地層の観察法と記述・解析法についての基礎的知識と技術を修得し,地層に残された記録を読み出す基礎的能力を得ることを目標とします. 地球資源環境学科の学習・教育到達目標の(A)野外地質調査の方法の修得と調査結果を総合的に解析し,表現する能力, およびB-2地史・古生物学,堆積学,地層学,環境地質学等に関する専門知識とその応用に相当します.

  1. 海岸地形の観察[弓ケ浜,大学バス]
  2. 海岸地形形成のモデル実験[室内]
  3. 現世河川の地形と堆積物の観察[斐伊川,大学バス]
  4. 過去の河川堆積物の観察[宇井,大学バス]
  5. 粒度分析[室内]
  6. 粒度分析結果の統計処理[室内]
  7. 炭酸塩堆積物の解析[室内]
  8. ステレオ投影[室内]
  9. 軟X写真の解釈[室内]
  10. 深層ボーリングの解析[室内]
  11. 泥質堆積物の分析[室内]
  12. 砂粒子の観察と分類[室内]
  13. プレゼンテーション法と発表準備1[室内]
  14. プレゼンテーション法と発表準備2[室内]
  15. プレゼンテーション発表会[室内]
環境地質学実験

身近な環境について様々な実習,実験を行い,環境の評価の方法を学んだり,環境データの解析を行うことを目的とします。

水および土壌環境計測の具体的な例をもとに、環境計測や環境理解が出来ることを目的とする。(学習・教育到達目標、E, G, H)

堆積作用を初めとする様々な地球表層における物質循環と人間活動による影響によって変化する環境を評価する方法を実験,実習を通して修得します。 野外における調査や実習を主として,モニタリングの実際についても学びます。

  1. 地球の環境変遷を評価する
  2. 地球科学的指標について
  3. 岩石の風化作用と運搬作用
  4. 堆積環境の評価方法
  5. 酸化,還元環境と元素の濃縮過程の実験
  6. 土壌汚染の現状,土壌の分析
  7. 地下水,温泉水の分析と調査
  8. 飲み水の大切さ,浄水場の見学,水質調査
  9. 河川,湖沼の環境調査法
  10. 汽水湖の環境,船上調査 水質の測定及び評価法
  11. 汽水湖の環境,船上調査 底質の分析
  12. 汽水湖の環境,船上調査 汽水湖の生物調査及び評価法
  13. 炭酸ガスの分析と実験法,真空ラインの取り扱い方
  14. 石材のいろいろと資源としての素材研究(石材加工場の見学)
  15. 地球温暖化と海面上昇の評価,気候変動と地球環境
環境地質学セミナーI

環境地質学についての内外の論文の講読と討議による理解を深めることを目的とします。

このセミナーにより,以下の能力を身につけることができます.また,このような能力が身につけられるよう,各自が主体的に努力することを希望します. (地球資源環境学科の学習・教育到達目標F-1,G-2に相当します)

  1. 論理的な記述力,口頭発表力,討論などのコミュニケーション能力
  2. 与えられた制約条件下で計画的に作業・研究を進めまとめる能力

セミナーでは内外の文献の講読と討議を中心に行います。その項目には以下のような内容が含まれます。

  1. 中・古生代、第三紀の地史や堆積盆地の形成・発展様式
  2. これらの堆積盆地形成の要因としての地下深部の運動・構造運動
  3. 堆積盆の堆積物の規制・堆積層解析・火山噴出物など
  4. 第四紀の地史と環日本海の環境変遷
  5. 海岸平野や海跡湖の形成とその利用や保全などについて
  6. 環境地質
  7. 古生物学
  8. その他
環境地質学セミナーII

卒業論文の基礎となる環境地質学の内外の論文の講読を行い,討議によって理解を深めることを目的とします。

このセミナーにより,以下の能力を身につけることができます.また,このような能力が身につけられるよう,各自が主体的に努力することを希望します. (地球資源環境学科の学習・教育到達目標F-1,G-2に相当します)

  1. 論理的な記述力,口頭発表力,討論などのコミュニケーション能力
  2. 与えられた制約条件下で計画的に作業・研究を進めまとめる能力

セミナーでは内外の文献の講読と討議を中心に行います。その項目には以下のような内容が含まれます。

  1. 中・古生代、第三紀の地史や堆積盆地の形成・発展様式
  2. これらの堆積盆地形成の要因としての地下深部の運動・構造運動
  3. 堆積盆の堆積物の規制・堆積層解析・火山噴出物など
  4. 第四紀の地史と環日本海の環境変遷
  5. 海岸平野や海跡湖の形成とその利用や保全などについて
  6. 環境地質
  7. 古生物学
  8. その他

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